「仕事辞めたい」が言えない時の解決策5つ!辞めずに続ける危険性・言い出す際の注意点も解説【社労士監修】

職場の雰囲気や人間関係、上司が怖いといった理由から、「仕事を辞めたい」と思いつつも言い出せずにいる方は多いのではないでしょうか。

今回は、仕事を辞めたいけど言えない時の対処法を解説。〈上司が怖い・人手不足・次がなくて不安〉といった理由で辞められずにいる人のために、脱却方法を紹介します。

辞めずに居続けるリスクや辞める際の注意点も解説しているので、「今の会社を辞めたい」と思っている方は参考にしてください。

平成26年より神奈川県で社会保険労務士として開業登録を行い、以後地域における企業の人事労務や給与計算のアドバイザーとして活動を行う。退職時におけるトラブル相談や、転職時のアドバイスなど、労働者側からの相談にも対応し、労使双方が円滑に働ける環境作りに努めている。また、近時は活動の場をWeb上にも広げ、記事執筆や監修などを通し、精力的に情報発信を行っている。

資格

社会保険労務士

仕事を辞めたいけど言えない時の対処法・コツ5つ

「仕事を辞めたいと言えない」という状況を脱却するために、以下の対処法を実践してみてください。

  • 在職中にて次の職場を決める
  • 上司に伝えにくい場合、信頼できる先輩や人事に相談する
  • 転職エージェントを利用してプロに相談する
  • 自分や家族を優先して考える
  • 会社を辞めたい理由・原因を明確にする

対処法①:在職中に次の職場を決める

仕事を辞めたいけど言えない時の対処法:離職期間をなくすためにも在職中に転職先を見つける

社会保険労務士の涌井好文様
涌井好文
離職の際には、勤続期間や離職前の賃金に応じて失業手当が支給されます。失業中の生活を安定させることが支給の目的ですが、その額が十分でない場合もあります。また、失業手当が支給されている間に転職先が見つかる保証もありません。そのため、十分な蓄えがあるのでなければ転職先を見つけてから辞めた方が良いでしょう。

次の職場が決まっていないがために会社に「辞めたい」と言えない方は、在職中に次の職場を決めることをおすすめします。
在職中に転職先を見つけることで仕事を辞めた後の不安や不安定さを解消でき、スムーズに転職できる可能性が高まるからです。

在職中に次の職場が決まっていれば離職期間がほとんどないため、貯金や生活の心配もありません。一般的に離職期間が長ければ長いほど、再就職の際に不利に扱われてしまう傾向があるため、仮に貯金があったとしても離職期間は短い方が良いでしょう。

マイナビの調べによると、転職した人の73.1%は在職中に転職先が決まったそうです。

特に在職中の転職には、転職エージェントがおすすめ。以下のサービスを完全無料で受けられるため、在職中で忙しくてもスムーズに転職できます。

  • あなたの条件に合った求人紹介
  • キャリアプランの相談
  • 書類の添削
  • 模擬面接
  • 応募企業ごとの面接対策
  • 面接の日程調整
  • 企業との連絡
  • 面接後のフィードバック
  • 内定後の条件交渉

また、転職サイトで求人をチェックしたり転職エージェントを利用したりすることで、自分に適した職場が見つかるきっかけにもなります。
積極的に情報収集を行って選択肢を広げることで、「次の職場が見つかるか不安」という感情も和らぐはずです。

転職サイトは、無料で登録・求人検索・応募ができ、いつでも退会可能。まずは無料登録して求人を探すところから始めてみましょう。

転職サイトや転職エージェントに登録したからといって、今すぐに転職する必要はありません。
担当エージェントがついた場合、「今すぐの転職は考えていない。いい職場があったら転職したい」と伝えてください。
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対処法②:上司に伝えにくい場合、信頼できる先輩や人事に相談する

仕事を辞めたいけど言えない時の対処法:信頼できる先輩や人事に転職について相談する

社会保険労務士の涌井好文様
涌井好文
原則として退職の拒否は許されませんが、できる限り穏便に辞めたいという方も多いでしょう。もし、拒否された場合には信頼のできる上司や同僚に間に入ってもらうことでスムーズな退職につながる可能性があります。それでもなお、退職を拒否されるような場合には、弁護士や社労士といった専門家への相談を検討してください。

「上司に辞めると言うと怒られそうで怖い」「上司が退職理由に納得してくれるか不安」という方は、信頼できる同僚や先輩に相談してみてください。

信頼できる同僚や先輩に相談することで、転職に対するアドバイスや経験談を聞くことができるかもしれないからです。
同僚や先輩が同じような経験をしたことがある場合、あなたの気持ちをより理解してくれるでしょう。

それでも言い出しづらい方は、以下のような対策を実践してみてください。

  • 仕事量や会議の少ない日といった、上司の気持ちに余裕があるタイミングに伝える
  • 高圧的な上司の場合、別の上司や人事の人に相談する

忙しくバタバタしているタイミングでは、上司も気持ちの余裕がないかもしれません。
仕事量が少ない時期や会議の少ない日を狙って「仕事を辞めたい」と言い出すのがポイントです。

また、基本的には、退職意向を伝える相手は直属の上司。上司よりも上の立場の人・別の上司に退職の旨を伝えるのは、タブーとされています。

とはいえ、上司が高圧的・パワハラ気質な場合は、信頼できる別の上司や人事部の人に相談してみましょう。
「パワハラや高圧的な態度で退職の旨を言い出せない」と説明することで、直属の上司とうまく掛け合って伝える機会を設けてくれるかもしれません

対処法③:転職エージェントを利用してプロに相談する

仕事を辞めたいけど言えない時の対処法:希望に合った転職先があるか転職エージェントに相談する

  • 給与が下がって家族に迷惑をかけないか心配
  • 転職先でうまくやっていけるか不安
  • 今より条件のいい職場に転職できるか分からない

このような人は転職エージェントに相談して、希望の給与や待遇が見込める転職先があるか相談するのがおすすめ。
ほとんど転職エージェントは登録企業の雰囲気や評価制度を把握しているので、転職希望の企業がどんな雰囲気なのか知ることもできます

また、給与が一時的に下がっても、実績や経験を積むことで現職よりも給与が上がることも珍しくありません

将来的な年収アップや待遇面の向上を目指した転職も視野に入れると、選択肢が広がります。

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登録したからといって、必ずしも転職する必要はない

転職エージェントに登録して相談したからといって、必ずしも転職する必要はありません。「本当に転職すべきか相談したい」という目的で利用する人も少なくないです。

転職後の給与や待遇面が不安で辞めることを言い出せない人は、あなたの条件にマッチする企業があるか転職のプロに相談するといいでしょう。

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対処法④:自分や家族を優先して考える

仕事を辞めたいけど言えない時の対処法:会社のことだけでなく自分の人生や家族を優先して考える

次のような理由で「会社を辞める」と言い出せない人も多いでしょうが、今の仕事を続けてあなたが満足できる保証はありません。

あなたの人生や家族を優先して、仕事を辞めたいことをできるだけ早く言い出すことが大切です。

周囲に対する気掛かりで言い出せない時の対処法

自分が辞めることで、同僚や部下の負担が増えるかもしれない

【対処法】引き継ぎ対応を丁寧に行ったり、業務マニュアルを作成して後任者が引き継ぎやすくなる準備をする

会社が人手不足で辞めると言い出せない

【対処法】人手不足に伴う人員補充は会社が考えること。従業員が気にかけることではないため、退職してもあなたの責任ではありません。

先輩や上司にお世話になり、辞めるのが申し訳ない

【対処法】あなたの人生や家族のために、できるだけ早く辞めたい旨を伝えることが大切。急な退職の申し出の方が、かえって迷惑をかけてしまいます。

本当にお世話になった先輩・上司なら、あなたの転職を応援したり喜んでくれたりするはず。
嫌な顔をされるのであれば、あなた一人が抜けて回らなくなる会社なので、むしろ転職した方がいい環境と言えるでしょう。

対処法⑤:会社を辞めたい理由・原因を明確にする

仕事を辞めたいけど言えない時の対処法:会社を辞めたい理由を明確にする

まず、自分が本当に仕事を辞めたいのか、それとも仕事の内容や環境が変われば続けられるのかをじっくり考えてみましょう。
仕事を辞めたい理由が明確になれば解決策が見つかり、「会社を辞めたい」と言う旨を言い出しやすくなるはずです。

また、辞める以外の選択肢や改善策があるかもしれません。上司や人事部との相談も視野に入れてみてください。

仕事を辞めたい理由がはっきりすれば上司にも納得してもらいやすくなり、スムーズな円満退職も期待できます。

「仕事を辞めたい理由がわからない」という人は、こちらもチェックする

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「仕事辞めたい」が言い出せず、ずるずる続ける3つのリスク

社会保険労務士の涌井好文様
涌井好文
退職を申し出ても「人手不足だから」と引き止められることも珍しくありません。だからといって、会社に言われるまま、退職を先延ばししていては、折角の転職機会を逃してしまいかねません。退職はいつでも自由にできることが原則です。転職が自身のキャリアアップにつながると考えるのであれば、自分の意思を貫きましょう。

リスク①:無理をして「うつ病」等の精神病のリスクが上がる

辞めたい会社を続けるリスク:ストレスが溜まりうつ病等の精神病になる危険性がある

  • 人間関係のトラブル
  • 上司が高圧的、パワハラをしてくる
  • 仕事量が多くて残業が続いている

このようなネガティブな理由で仕事を辞めたいと思っている人は、このままではストレスが溜まり心の健康に影響を及ぼす可能性があります

実際、富山大学の研究結果で「仕事の不満足が続くと、1年後の抑うつの発症リスクが高くなる」と分かっています。

結論として、今回の研究では一年後の抑うつの発生と回復において関連因子が違うことが明らかになりました。仕事の不満足は一年後の抑うつの発症を予測し、職務ストレス因子における仕事の裁量の低さと要求の高さは一年後の抑うつの回復を阻害していました。

※引用:富山大学医学部疫学・健康政策学講座「うつ病予防には仕事満足、うつ病からの回復には職場ストレスの管理が重要」

さらに、上記の通り仕事のストレス(裁量の低さ、ハードルの高さ)は1年後の抑うつの回復を阻害。抑うつ症状が回復しにくい状態になってしまうというわけです。

ストレスが原因で仕事を辞めたいと考えている方は、うつ病などの病気を防ぐためにも早めに言い出すことが大切。上司や人事に相談して退職の準備を進めてください。

リスク②:転職機会を逃し、転職しにくくなる

辞めたい会社を続けるリスク:年齢を重ねるごとに転職入職率が下がる

社会保険労務士の涌井好文様
涌井好文
転職は一般的に若い方が有利と言われています。若年者の方が仕事の飲み込みが早いだけでなく、若い分会社に長く貢献できる可能性が高いからです。ビジネス環境が目まぐるしく変化する昨今では、なおのこと柔軟性の高い若年者の方が会社にとって望ましい人材とされるでしょう。

「会社を辞めたいのに言い出せない…」という状況が続くと、転職で不利になる可能性があります。
厚生労働省の調べで、年齢を重ねるごとに転職入職率が下がるという報告があるからです。

厚生労働省の調べによる、年齢別の転職入職率(一般労働者)
年齢別の転職入職率

出典:厚生労働省職業安定局「中途採用に係る現状等について」

25歳〜29歳で転職入職率はピークを迎え、その後だんだんと転職入職率は下降。そのため、仕事を辞めて転職するなら早ければ早いほど転職しやすいというわけです。

60代で入職率は上がっていますが、これは役員クラスのポジションに就けるからでしょう。

転職が長引いて「なかなか次が決まらない」という状況に陥らないためにも、ずるずると今の仕事を続けずに早めに転職活動を始めることをおすすめします。

リスク③:スキルアップの機会を逃す

辞めたい会社を続けるリスク:年齢だけ重ねてスキルアップの機会を失う

不満を感じる今の職場に居続けても、同じような仕事をこなすジョブローテンションに陥る可能性が高いです。
そのため、仕事を辞めたいと言えないままだと、年齢だけ重ねてスキルアップの機会を失いかねません

今の会社を辞めて転職をするメリットの一つが、スキルアップにつながるということ。

転職による次のような可能性から、転職によってスキルアップできる可能性は十分にあります。

  • 新しい業界への転職
  • 今より高いポジションへの転職
  • 裁量のある業務に取り組める企業への転職
  • 現職では機会のなかった大きなプロジェクトへの参画

このように転職をしてスキルアップすることで専門性が増し、あなたの市場価値を高めることにつながります。

「手に職をつけて安定して働き続けたい」という方も、早めに「辞めたい」と言い出して専門性を高めていきましょう。

「仕事を辞めたい」と言えない理由。怖い?人手不足?

社会保険労務士の涌井好文様
涌井好文
退職の際にどのような方法で伝えなければならないという定めは存在しません。就業規則等に手続きが定められていても、その手続きを踏まなければ退職できないといったことはなく、どのような方法で誰に退職意思を伝えたとしても、有効に退職可能です。そのため、本来仕事を辞めたいと伝えることには何の遠慮もいりません。

「仕事を辞めたい」と言えない方はどんな理由で言い出せないのかを独自にリサーチ。おもに、以下の理由から会社に「辞めたいと言い出せない」と言う人が多かったです。

  • 上司に怒られそうで怖い
  • 人手不足で辞めるのが申し訳ない
  • 家族から反対されている/心配をかけるかもしれない
  • 次の転職先が決まっていない
  • 転職先でうまくやれるか不安

理由①:上司に怒られそうで怖い

仕事を辞めたいと言えない理由:退職の話をしたら上司に怒られそうで怖い

会社を辞めたいけど「上司に怒られそうで怖い」という方も多いのではないでしょうか。

実際、マイナビ転職による「仕事を辞めたいけど言えない理由は?」というアンケート調査で最も多かったのが、「上司に退職の話をしづらかったから」というものでした

高圧的な上司や納得のいく退職理由を伝えないと理解してくれない上司だと、このような不安を感じるのでしょう。

このように、退職に伴い「上司に怒られるかもしれない」という恐れはよくある感情。

しかし、素直に自分の気持ちを伝えることで上司も理解してくれる場合があります。コミュニケーションを大切にし、上司との対話を試みることで意外な解決策やサポートを得られるかもしれません。

理由②:人手不足で辞めるのが申し訳ない

仕事を辞めたいと言えない理由:

職場が人手不足だと、あなたが辞めることで「同僚や先輩・部下に迷惑をかけるかもしれない」と心配するのも、退職を言い出しづらい理由の一つ。

人手不足の中で辞めることは、確かに勇気のいることです。しかし、人手不足は職場全体の課題であり、個人の責任ではありません

あなたが辞めた場合、職場は新たな人材を採用することで対応することができるかもしれないでしょう。重要なのは、あなたが今後どのようなキャリアプランを叶えたいのか、家族を安定して支えられるかどうかです。

周りにはあなたが辞めたい理由を正直に伝え、自分自身の未来を大切にすることが大切です。

理由③:家族から反対されている/心配をかけるかもしれない

仕事を辞めたいと言えない理由:

家族から「今の仕事を続けてほしい」などと言われると、転職を踏みとどまってしまいますよね。

家族から反対される理由は様々で、たとえば家族があなたの収入に頼っている場合、仕事を辞めることは家計に影響を与える可能性があります。
家族があなたの仕事を尊敬しているなら、今の会社を辞めることであなたの将来を心配しているのかもしれません。

まずは、家族に会社を辞めたい理由やあなたの気持ちを丁寧に伝えてみましょう。家族の意見は重要ですが、最終的な決断は自分自身で行うことが大切です。

理由④:次の転職先が決まっていない

仕事を辞めたいと言えない理由:

次の職場が決まっていない状況だと、今すぐ会社を辞めたくてもお金や生活に対する不安からなかなか退職を言い出しにくいでしょう。

次の転職先がまだ決まっていないなら、まずは在職中に転職サイト・エージェントをチェックしてください

転職エージェントを利用すれば、条件にマッチする求人紹介や面接対策などのサポートを無料で受けられます
また、スカウトメインの転職サイトなら、登録したらスカウトが届くのを待つだけで転職先と出会える可能性があり便利です。

転職活動は時間がかかる場合もありますが、焦らずに自分のペースで進めることも大切です。

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理由⑤:転職先でうまくやれるか不安

仕事を辞めたいと言えない理由:

転職に伴い、新しい環境に飛び込むことに不安を感じるのは自然なこと。
しかし、転職先の環境や仕事内容に不安を感じて、「辞めたい」と思っている職場に居続けるのも成長面やメンタル面でよくありません

転職エージェントを利用すれば、気になっている企業の職場環境や従業員の人柄なども可能な限り教えてくれます

また、仕事についていけるか不安なら、キャリアやスキルの棚卸しをするといいでしょう。
今までの成功体験・実績・成果をリストアップすることで、自分の現在の能力を把握できます。

「転職活動で落ちるのが不安」という方は、こちらのページも参考にしてください。

会社に「辞める」と伝える際に注意すべきこと

会社を「辞める」と伝える時は伝えるタイミングや伝える相手に注意

社会保険労務士の涌井好文様
涌井好文
退職の意思を伝えてから2週間が経過することで退職可能であり、その時期も自由です。しかし、繁忙期等の会社にとって迷惑になるような時期はできる限り避けた方がスムーズな退職につながります。立つ鳥跡を濁さずの精神で転職活動に臨みましょう。

会社に「辞める」と言い出す際には、いくつか注意点があります。

  • 退職希望日の1ヶ月〜3ヶ月前に退職の旨を伝える
  • 直属の上司に伝える
  • 繁忙期は避ける
  • ネガティブな転職理由を伝えない
  • 引き止められても自分の意思を貫く

民法の規定によれば、退職の申し出から2週間が経過することによって有効に退職できますが、引き継ぎなどがあるため退職希望日の1ヶ月〜3ヶ月前には伝えましょう

次の職場が決まっていたとしても、急に「辞めます」と言われると周りに迷惑をかけてしまい、円満退職の妨げになりかねません。
同様の理由で引き継ぎがスムーズに行えるよう、できるだけ繁忙期は避けるのが望ましいです。

また、上述したように、退職希望を伝えるのは直属の上司が基本。さらに上の上司や人事に伝えないよう気をつけてください。

万が一、引き止められても辞める意思を貫いてください。とどまってしまうと、辞めるタイミングを見失ってしまうからです。
また、仕事を辞めようとしたことが周りに伝わると、社内での居心地が悪くなる可能性もあります。

このような意味でも在職中に転職先を決めて、「次の職場が決まったので辞めます」とはっきり言い切る姿勢が大切です。

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【まとめ】早めの行動で「仕事辞めたいけど言えない」を脱却

今回は、「仕事辞めたい…」と思っていても言えない時の対処法や、言い出せない理由について解説しました。
実際多くの人が「上司が怖い」「周りに申し訳ない」という理由から言い出せずにいるそうです。

しかし、解説したように、言い出せずにいると体調を崩したり転職しにくくなったりするリスクがあることも忘れてはいけません。

自分らしく働けるように、まずは信頼できる先輩や同僚に相談。少しでも早く辞めたい方は転職エージェントでプロに相談してみることをおすすめします。

参考サイト

転職UPPP編集部ライター T氏:30代前半

転職UPPPライター
T.F氏:30代前半

ライター経験8年以上で年間100記事以上を執筆。転職・健康食品・美容などの情報を取り扱うWebメディア企業でライター/ディレクターの経験を積み、その後フリーランスへ転身。Webコンテンツの執筆やWebサイトのディレクション、コンサルなどを経験。今までに6社の転職サイト/エージェントを利用し、現在は転職UPPP編集部で活躍中。

運営会社情報

  • 運営会社:UPPGO株式会社
  • 所在地:〒141-0031 東京都品川区西五反田7-20-9 KDX西五反田ビル5F
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  • プライバシーマーク登録番号:第21004733(03)号
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